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活動学生による授業アンケート

Good Practice 2016年度秋学期

グローバル企業のビジネス展開

鈴木 隆(理工学部機能創造理工学科 教授)

受賞のコメント

この度はGood Practiceに選出いただき、大変光栄に存じます。「グローバル企業のビジネス展開 -THE DYNAMICS OF A WORLD LEADER IN SUSTAINABLE TRANSPORT SOLUTIONS-」は、2015年度よりボルボグループと締結したグローバル人材の開拓・育成、および国際化を加速化してく大学とグローバル企業の新たな協力関係を構築することを目的としたパートナーシップの一環として行われています。講義科目は、グローバル企業の経営戦略の策定やこれに基づく組織の成り立ち、生産技術、商品開発、販売・マーケティング、経理、IT、人事、交流部門など実際のプロセスフローに沿った順序で行っています。日本企業がグローバル企業であるボルボグループの一翼となるために行ったさまざまな事例や、海外経験豊かな講師による英語での講義は、グローバル企業で活躍することを希望している学生にとって、キャリアの可能性と機会を知る良いきっかけになっているようです。

さまざまな学部・学科・学年の学生が受講していることから、専門知識よりも現場での実例を中心に解説するように致しました。講義終了時に行うリアクションペーパーは、学生にとって負担となることも懸念されましたが、結果的には主体的に講義に参加する姿勢を高めていたものと推察しています。また、講義は教室に入ってくる学生一人ひとりに「おはようございます」の挨拶から始まり、終始アットホームな雰囲気でグループワークや対話を大切にしたことも、学生からの高い評価につながったのでは無いかと思います。一方で、質疑応答の際に学生の積極的な発言を導くことが出来なかったこともあり、次年度はその点に注意し改善を図っていきたいと考えています。

最後に、本賞選考委員の皆様をはじめ、素晴らしい講義をして頂きましたUDトラックスの皆様ならびに、講義をサポート頂きましたUDトラックス人事部の皆様、本学グローバル教育センターの皆様に深く御礼と感謝を申し上げます。

学生のコメント

  • 初めは専門的な話が多いのではないかと不安でしたが、グループワークなど、自分達が理解しやすいように工夫された授業でした。
  • 毎週実際に企業で働いている方が講師として来てくださり、説得力のある講義を受講できてよかった。
  • 会社の方針、心掛けていることを分かりやすく講義してくださったので、社会に出る前の段階で学べてよかった。

講義概要

ボルボグループのビジネスモデルを元に、グローバル企業がどのように経営戦略を策定しこれに基づく組織を作り、モノづくり全体のプロセス(ブランド・マーケティングを含む全体のサプライチェーン・バリューチェーン)を展開しているかを学ぶ。
全15回の講義は経営戦略の策定から始まり、プロセスフローに沿った順番で行われ、企業内の各部署がどのように連携して企業の業績と発展のために運営されているか、その実際について説明する。

ボルボ・グループは、トラック、バス、建設機械、船舶・産業用エンジンのメーカーとして世界トップクラスのシェアを誇る。ボルボグループが製造するトラックの日本におけるブランドはUDであり、UDトラックス㈱は2007年のボルボグループへ統合され、以来旧来の日本企業の経営の仕組みからボルボへの経営へと移行した。モノづくりのプロセス・各種インフラ・人材開発・育成等の組織運営の基幹システムを世界標準に統合する各種取り組みを経て現在に至る。こうした変革についても授業で触れていく。実際日系企業からグローバル企業へと変遷する過程には、プロセスやツール等のハード面の取り組みだけでなく、人のモチベーション・育成、リーダシップの強化・文化の統合などソフト面の取り組みも含まれグローバル企業経営への総合的な学びが期待出来る。

これらの実際の歴史や出来事を元に、講義は理論形式よりもビジネス現場での実例(ケース)を中心に講義を行う。またその方法は一方的な教えでなく、学生が能動的に考え論議をし自分たちの考えを発言し、対話ベースにした相互啓発的な学習方法を取る。

到達目標

  1. -教科書や書物等にて得られる情報以外の、生きた実践を学ぶ。
  2. -将来グローバル企業にて活躍する事を希望している学生が、専門課程に入る前に何を学び、経験すべきか明確に定義できる。
  3. -ボルボグループを一つのグローバル企業の例として学び、キャリアの可能性と機会を知り 企業と社会への貢献のモチベーションを高める。

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