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活動学生による授業アンケート

Good Practice 2017年度春学期

国語表現 I

丸井 貴史(文学部国文学科 非常勤講師)

受賞のコメント

このたびはGood Practiceにご選出いただき、まことにありがとうございます。名誉ある賞を頂戴できましたこと、たいへん光栄に存じます。

本講義は、「〈よい文章〉とは何か」という答えの見つかりそうにない問いを、「読む」ことと「書く」ことを通して考えようとしたものです。そのために1ヵ月5000ページ以上の読書と、読了したすべての本に対する感想文を書くことを義務づけ、それに加えて数回に及ぶ文章作成の課題を出しました。他にも多くの授業を履修している学生にとって、本講義は負担の大きなものであったと推測しますが、それにもかかわらず、最後まで私とともに上記の問題を考え続けてくれた学生たちに、心から感謝したいと思います。

学生たちが自らの知性と感性を十分に活用して生み出した表現の多くは、私にとって非常に魅力的なものでした。私はそうした優れた文章を学生たちの前に提示しただけなのですが、彼らは、いま自分と同じ教室にいる人の誰かがこの素晴らしい文章を書いている、ということに刺激を受け、自発的に表現力の向上に励んでくれました。こうした意欲的な受講生に恵まれたことが、私がこの賞を頂戴できた最大の理由に他なりません。

何も特別なことはできませんでしたが、私の講義が学生たちにとって多少なりとも意義あるものであったことをこの受賞が示しているのであれば、教員としてこれ以上の喜びはありません。

学生のコメント

  • 教授の話し方が好感が持て、授業への興味も深まった
  • 受講者数が多いにも関わらず、ひとりひとりの質問に回答したり、課題に対してコメントをつけて返却したりするなど、親身な対応に好印象を抱いた
  • 生徒の文章にひとつひとつ対応し、良いものは教材として使用することで生徒の課題に対する意欲も高まっていたと思う
  • 毎回のリアクションペーパーに丁寧に答えてくれたため
  • 一番好きな講義でした。一方的に講義をするのではなく、学生に寄り添って、同じ目線で一緒に学ぶ、という姿勢に感動した。こういう姿勢になれる人こそ真の先生であるとも思った。同じ学生の意見を聞けたのも印象的だったし、エッセイやラブレターを書いたのも楽しかった。課題は多かったし大変だったと思うが苦ではなかった。また丸井さんの講義を是非受けたいと思った。

講義概要

文法を理解し、語彙力を身につけることは、確かによい文章を書くために必要なことである。しかし、決してそれだけでよい文章が書けるようになるわけではない。では、「よい文章」とはどのようなものなのか。本講義ではこの問いについて考えるため、文章表現の理論や技法を学ぶとともに、様々な文章に触れ、読むことと書くことの訓練を積み重ねる。そして、それを通して自分なりの文章観を構築し、表現能力を磨くことを目指す。なお、名前を伏せた上で受講生の文章を教材として使用する場合があるので、あらかじめ了解されたい。

到達目標

  1. 文章表現における理論や技法を理解する。
  2. 多くの文章に触れ、文章表現の多様性を理解する。
  3. 自らの文章観を構築し、文章表現能力を磨く。

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