Good Practice2023年度秋学期

2023年度秋学期Good Practice表彰科目一覧

計36科目が表彰されました。

開講所属名 区分 科目名 担当教員名
神学部* - キリスト教の霊性 酒井 陽介
- 宗教科教育法Ⅲ 武田 なほみ
- 教父たちの思想 角田 佑一
文学部 ①受講者
 10~30名
英語授業研究Ⅱ 横本 勝也
②受講者
 31~100名
文献演習6b 中村 朝子
③受講者
 101名以上
SPECIAL TOPICS IN LANGUAGE STUDIES IN ENGLISH 2 PINNER Richard
総合人間
科学部
①受講者
 10~30名
演習 鏑木 奈津子
②受講者
 31~100名
心理学演習ⅠB コーディネーター
樋口 匡貴
③受講者
 101名以上
教育・学校心理学 稲垣 智則
法学部 ①受講者
 10~30名
必修演習B(国際取引法) 森下 哲朗
②受講者
 31~100名
アジア法 森口 聡
③受講者
 101名以上
環境法各論 北村 喜宣
経済学部 ①受講者
 10~30名
バンキング基礎演習 穂刈、本田
②受講者
 31~100名
国際経営論Ⅲ 竹之内 秀行
③受講者
 101名以上
マーケティング・リサーチ入門 坂上 眞介
外国語学部* - 日本語教授法B(中上級)2 峯 布由紀
- GLOBAL PERSPECTIVES KAUFMAN Marc
- SEMINAR (NORTH AMERICAN HISTORY) 2 石井 紀子
総合グローバル
学部
①受講者
 10~30名
グローバル・スタディーズ基礎演習 福武 慎太郎
②受講者
 31~100名
INTERNATIONAL POLITICS: THEORY AND PRACTICE 小林 綾子
③受講者
 101名以上
国際教育開発論2 荻巣 崇世
国際教養学部* - SURVEY OF WESTERN ART 2 CARRASCO LARA Alberto
- THINKING PROCESSES THOMPSON Mathew
- ENGLISH COMPOSITION 1 NAGASAWA Helen
理工学部 ①受講者
 10~30名
計算機数学 角皆 宏
②受講者
 31~100名
生産工学 伊呂原 隆
③受講者
 101名以上
情報理工学Ⅰ(コンピュータアーキテクチュア) 萬代 雅希
基盤教育
センター
①受講者
 10~30名
探究的な学びを創る:調査スキル 新 江梨佳
②受講者
 31~100名
コンサルティングにおける課題解決能力 コーディネーター
大塚 寿郎
③受講者
 101名以上
データサイエンス概論 鎌田 浩史
言語教育
研究センター*
- 総合日本語2 永須、高橋、佐藤
- BUSINESS JAPANESE 1 米澤 昌子
- 総合日本語1 峯、高橋、渡邊、桑原、
佐藤
教職・学芸員
課程センター
①受講者
 10~30名
教職実践演習(中高教諭) 栗原 峰夫
②受講者
 31~100名
教職実践演習(中高教諭) 栗原 峰夫
③受講者
 101名以上
学校教育社会学 谷田川 ルミ

※開講所属名」に*と付されている所属は、区分①~③に該当する科目数の偏りが大きいため、区分によらず開講所属の得点上位3科目を選出

Good Practice表彰式について

2023年度秋学期大学授業アンケート「学生が選ぶGood Practice」表彰式が開催されました

 2023年度秋学期大学授業アンケートの結果に基づき、学生からの評価の高かった科目を表彰する制度が「学生が選ぶGood Practice」(GP)です。

 2023年度から選出方法の変更を行い、2023年度春学期同様に、9学部+3センターの計12所属から各3科目ずつ、合計36科目を表彰しました。

 対象科目を受講者数別に3つの区分し、開講所属毎(学部・センター単位)に各区分のアンケート結果を得点化し、上位1科目を選出(ただし、各開講所属の各区分に該当する科目数の偏りが大きい場合、区分せず各開講所属の得点上位3科目)しています。

 このGP表彰式は2024年6月6日に行われました。表彰式では、学長およびFD委員会委員長(学務担当副学長)から表彰状と副賞が授与されました。また、学長から謝辞とともにグランド・レイアウト3.0で掲げるSophia Qualityの追求を体現している担当教員の先生方にさらなる教育の質向上に取り組んでいただきたい旨、お話しがありました。

2023年度秋学期大学授業アンケート「学生が選ぶGood Practice」代表者のことば

 表彰36科目の中から、代表して下記の科目の担当教員から寄稿をいただきました。

〇表彰科目:言語教育研究センター開講 「総合日本語2」
〇担当教員名:永須 実香、高橋 裕子、佐藤 貴仁(言語教育研究センター)

問1:受賞のご感想を教えてください。

 日本語のコースというのは、概して、クイズ、試験、宿題が山のようにありまして、学生に文句を言われ続けて、30余年。このような賞はご縁のないものと思っておりましたので、とても驚きました。

問2:受賞された科目について、学生に授業をとおして最も伝えたいとお考えのことは、どのようなことでしょうか。

 (上記の3名で分担して、教えておりますが、以下、代表で、永須の意見を書かせていただきます。)
 間違いを恐れず、恥ずかしがらずに共有すると、それが自分だけでなく、周囲にいる仲間の学びにもなるという意識を育ててほしいです。そこから、周囲の人たちと信頼関係を築くこともでき、語学だけでなく、あらゆることに通じる姿勢だと思います。

問3:授業の中でされている創意工夫を教えてください。また、受講者数に対応した授業運営などの工夫があれば、教えてください。

 総合日本語2は、中国人の学生だけを対象とした日本語の集中コース(10コマ/週)です。欧米人学習者が時間をかける漢字認識、書き取りをする必要がない分、中国人の学生たちは、ほかの弱点を補強することができます。彼らの弱点というのは、文法のようなテクニカルなものもありますが、性格、気質のようなものもあります。教室で間違えることを非常に怖がるというのもその一つです。語学は、この気質を乗り越えないと上達しませんので、学期が始まるたびにこの気質との闘いになります。

 例えば「しかも」を使って例文を作るとき、「あの店は、美味しい。しかも、なになに。」この「なになに」に言葉を入れなさいという問題で、10人中9人が「安い」と入れて安心してしまいます。しかし、この答えでは、試験で点数は取れても日本語を上達させることはできません。私が期待しているのは、「あの店は美味しい。しかも、店員が私の大好きなアイドルに似ていて、格好いいんです。」というようなチャレンジングな、プラス、心のこもった文です。このような文を言おうとすれば、間違える可能性がぐんと上がりますが、このぐらいの文がすらすらと言えるようにならなければ、お金をかけて日本に来た甲斐はありません。

 そこで、チャレンジして間違えた学生には、よくぞ間違えてくれた、おかげで私はあなたの頭の中が見えた、と伝え、その上で、その間違いの解説をします。クラスメートにも、彼が間違えたおかげで、今日は一つ賢くなりましたね、と言い続けます。会うたびに毎回、「遠慮なく間違えてください、間違えていいんですよ」と呪文のように唱え続けていますと、中間試験の後ぐらいになってやっと、悪びれずに、大きな顔をして、間違えてくれるようになります。自分の間違いを笑えるようになればしめたものです。教師と学生、学生どうしの信頼関係ができ、安心して、毎日のハプニングに心が動き、そこで表現したいことが次々に生まれるでしょう。

問4:また、これらの工夫は、どういったところから発想され、磨かれてきたものでしょうか。

 このように問われて初めて、はて、どこから?と振り返りまして、この発想は、過去にそのような姿勢で学ぶ姿を見せてくれた多くの学生の存在のおかげだろうと思い当たりました。夏目漱石の「こころ」をフランス語で読み、日本語で読めるようになりたいとひらがなから学習し始めたフランス人学生、専門は数学なのに「トトロ」の国に憧れて留学してきたドイツ人学生などなど、自分のために本気で学ぼうとする学生たちは、教室で、どんなにつたなくても、堂々と自分の日本語を話し、間違いを直されると目をきらきらさせて喜ぶような、向上心あふれる学生たちでした。誰かが珍妙な文を作ると、それをおおらかに笑いあって、その空気といっしょに、文法や表現を体にしみこませていく。彼らとのそんな愉しい瞬間の積み重ねが、教師としての私の土台となっていたのだなぁと、これまでの学生たちに「ありがとう」と言いたいです。(、、、ということに、改めて気づく機会をくださったことにも感謝です。)

問5:その他、上記に関わらず補足等がありましたらお願いします。

 実は、このコースは2025年の春で、閉鎖されることが決まっています。閉鎖直前のこの時期に、この賞をいただけるのは、神様からのごほうびだと思いました。最後の時まで、これまで同様、仲間といっしょに失敗から学ぼうとする姿勢を育ててもらえるよう、精進したいと思います。

以上