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ニュース FD委員会の活動 2018年度

【2018.6.17実施】Diversity in CLIL for different age groups and levels

日時:2018年6月17日(日)14:00~

主催:言語教育研究センター

演題:Diversity in CLIL for different age groups and levels

 

スペインマドリッドのUniversidad Autónomaの准教授Ana Llinares先生に、初習言語の教育でもCLILを取り入れることを視野に入れて、「様々なレベルでのCLIL実践」というテーマで講演をして頂きました。

参加者は教員34名で、その内訳は、英語19人、スペイン語7人、中国語4人、その他の言語4人。レクチャーは英語で行われ、モデレーターは言語教育研究センターの逸見シャンタールが担当しました。

 

まず、今は単一言語社会が例外であること、そのため特に教育の中でのバイリンガリズムや、複言語教育が重要であることを強調されました。また言語は意味を内包しているだけではなく、意味を作り出すものであり、そのため、「言語」と「内容」は引き離すことができないという面からCLILの必要性を述べられました。

続いて、classroom interactionとworking with textsの2点について、具体例を紹介されました。まずclassroom interactionに関しては、teacher talkについて、自分自身の母語ではない言語で授業をする教員にとっても、もちろん生徒たちにとっても、容易ではないことを指摘されました。そして実際のCLILクラスの録画ビデオを見ながら、procedural talk及びcontent talkや、interactive dialog 及びnon-interactive dialogの具体例を示されました。

Working with texts についてはreading to learn approachの紹介から始まり、スペインの具体的なCLILの教科書を例にとり、unpackingとrepackingの過程などについての話がありました。

 

その後、参加者がグループに分かれて10分程度グループディスカッションを行いました。グループの1つは日本語、もう1つはスペイン語、残りは英語でディスカッションを行い、その後、各グループから質問を出しました。ほんの一例を挙げると、

1.スペイン語のような初習言語の入門クラスでCLILをどのように取り入れるのが良いか。

→これまで行われているCLILの研究の中から多くのヒントをみつけることはできるが、入門に特化したような研究はあまりされていないと思うので、ぜひこれからここで始めて結果をぜひ発表してほしい。

2.ペアティーチングで教えているクラスも多いが、言語と内容のバランスをどのようにとったらいいか。

→balancedではなくintegratedを考えなければいけない。

その他にも、教員研修をどのようにすればよいか、学生によって前提となる知識の違いがあるがそれはどのように扱うべきか等多くの質問があり、非常に活発な議論がなされました。

 

参加者の多くが何らかの問題意識をもって参加していたということがうかがわれました。またこれからすべきことの方向性も示され、それぞれが今後取り組むべき課題を認識して終わったような講演会で、非常に有意義でした。

 

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