ニュース 各部門の活動 2025年度
FD講演会「人文学とDH、そしてAI時代の到来」
- 主 催:
- 外国語学部
- 講 師:
- 永崎研宣
(慶應義塾大学文学部 図書館・情報学専攻 教授/人文情報学研究所 主席研究員) - 日 時:
- 2025年6月17日(火)16:00~17:00
- 実施方法:
- オンライン
- 参加者数:
- 53名
概要
永崎研宣教授はインド哲学仏教学の研究を出発点に、1990年代半ばのWebとの出会いを契機に、インターネット技術が思想研究に活用できるのではないかとの直感から、情報技術の習得に取り組まれてきた。やがて「デジタル・ヒューマニティーズ(DH)」と呼ばれる新たな領域が台頭し、2000年代中頃からこの分野の研究に従事され、DHの研究者養成に携わるとともに、現在は慶應義塾大学にて教育・研究を続けられている。
DHはデジタル技術を人文学研究に応用し方法論と倫理の進化に寄与する分野であり、国内外で関連する様々な学会が連携して活発に活動し、国際的な協働が進んでいる。DHの構成要素は「構築系」「共有系」「解析系」に分かれ、それぞれ様々なツールを利用して情報のデータ化・共有・分析が進んでおり、AI技術の発展により人文学研究と研究支援ツールに新たな可能性が広がっている。永崎教授は、DHの意義と倫理の重要性を強調し、AIはあくまで支援ツールであり、最終判断は人が行うべきだと述べられた。










